こんにちは、宮崎です。
先日、
1ヶ月半前にカットしたショートボブのお客様が
ご来店されました。
「後ろの髪がはねて困る」
という相談を受けて、状態を見てみました。
確かに髪が伸びてきていたので、
はねやすい状況ではあったのですが、
原因はそれだけではないなーと
感じたのです。
軽く湿らせ、
収まりやすさを重視して2センチほどカットしました。
そして、簡単に乾かしました。
すると、全くはねる気配がなくなったのです。
「やっぱりなー」
って思いました。
そこで、二つの原因と
アドバイスをさせていただいたのです。
一つは、、、
少しうねりのあるお客様でしたので、
最近の湿度に反応していたということです。
「ヘアオイルで撥水ケアをした方が良い」
ということをお伝えしました。
もう一つが、、、
乾かし方の問題でした。
この方は、
「髪が多くて膨らむのが嫌」
という悩みを学生時代からお持ちです。
現在は、それほど量が多いわけではないのですが、
昔からの習慣で、乾かす時は広がらないように
上から押し付けるように、
根元を潰すように乾かしているということでした。
その乾かし方が
毛先がはねる大きな原因だと感じたのです。
髪は、根元が浮くと、毛先は内に入ります。
根元を潰すと、毛先は外にはねるという
セオリーがあります。
その方のカットをした後、軽くドライヤーの風を
根元に入れるように乾かしただけで、
すんなり毛先が内に入り
ふんわりと後頭部に綺麗な丸みが生まれました。
「根元を浮かすように乾かしてから、
ボリュームが気になったら、
上からドライヤーの風を当てて落ち着かせるように」
とお伝えしました。
髪のボリュームが出すぎて悩んだ経験のある方には
よくあることなんです。
髪への思いこみというのは案外強いもので、
学生時代のままの手入れをされている方もいます。
40代、50代になり、
分け目やつむじ周り、後頭部の髪の根元を
若い頃のように潰してしまうと、
顔が大きく見えたり、
貧弱に見えたり、
体が大きく見えたりしてしまいます。
基本は、
根元が3ミリほど地肌から直角に浮かすように
乾かしてから、
そのあとにボリュームコントロールをして下さい。
その時、
根元を浮かすようにしても、
3ミリも浮かないという方は、
積極的に地肌のプログレスをしてください。
また、見過ごしがちなのは、
分け目は浮いていても、
耳周りの髪の根元が潰れている方もいらっしゃいます。
耳周りは、ストレスとかで髪が細くなりやすいので、
ご自身でも一度かき分けて、チェックしてみてください。
また、根元の乾かしの後、
ボリュームを押さえようとしても膨らんでしまうという方は
髪質がもっとしなやかになるように、
髪のプログレスを積極的に行ってください。
今、RYUKOの研究課題は、
「髪質のデザイン的確に行えるようにする」
ということです。
もちろん、カットやカラーやパーマでも
的確なデザインは必要ですので、
そちらも怠りなく研究していますが、
さらに髪質も的確にデザインできると
ご自宅での手入れがもっとしやすくなって
毎日が快適になると考えています。
研究・検証にはまだ時間がかかりますが、
着々と準備が進んでいますので、
また今後を楽しみにしていてください。