「どんな髪型にしたいですか?」
と尋ねても、「わからない」って答える人が多くいらっしゃいます。この時の「わからない」はきっと、「自分にはどんな髪型が似合うのかがわからない」という意味だとおもいます。
今は、大昔のように、「流行がこのスタイルだから、みんなこの髪型しておけばオシャレに見えるよー」なんていう時代ではなくなりました。
そして、ボブといっても、いろんなボブがありますし、ショートでもいろんなショートがあります。そんな中から、自分にぴったり似合う髪型を見つけるというのは非常に難しいことです。
骨格か?イメージか?
似合う髪型というものには、いろいろありますが、この二つの考え方が重要だと思います。
・その人のイメージや雰囲気にマッチしている髪型
骨格に似合う髪型は、美容師に任せる
骨格に似合う髪型は、美容師さんの経験や知恵に任せておいたほうがうまく行くはずです。しかし、あなたらしさやあなたの雰囲気にマッチしたデザインがわかっていないと、髪型をオーダーする時に困ります。
結局は、トレンドな髪型が掲載されているカタログや雑誌からチョイスするということになってしまって、あなたの雰囲気よりも、好き嫌いだけの髪型選びになってしまいます。
イメージは自分でもわかっておく
この記事でお伝えする似合わせの方法は、パーソナルカラーによってあなたの雰囲気を見つけ、その雰囲気を引き立たせてくれるという方法です。
具体的な髪型のイメージは、写真ではなく、あえてデッサンにしてあります。形よりも雰囲気を大切にしてもらうためです。
パーソナルカラー診断の4つのカテゴリー
似合う髪型分析の一つに、パーソナルカラー診断があります。このパーソナル診断は、あなたを、春夏秋冬の4つのカテゴリーに分類して、それぞれのカテゴリーにぴったりのイメージやシルエット、質感などを当てはめていくというものです。パーソナルカラーというと、色選びのための診断のように思われていますが、実はフォルムや質感にも非常に参考になる診断なんです。
4つに分類する方法は最後にご紹介します。
春の人が似合う髪型のキーワード
春の人のビッグキーワードは
「プリティー」
「カジュアル」
「ナチュラル」
です。
さらに、スモールキーワードは、
「あどけなさ」
「ユーモラス」
「楽しい」
「ポップな」
「のんびり」
「家庭的」
「リラックス」
なんてのもあります。他のシーズンよりもキーワードが多く、いろんなファッションが楽しめるカテゴリーです。
これらの印象を、髪型に当てはめていくと、
「丸いシルエット」
「柔かい質感」
「動きのある」
感じになります。
春の人に似合う髪型のイメージ
春の人に似合う髪型を、ショート、ミディアム、ロングに分けてイメージを絵にしてみました。
ショートスタイル
カーリーで柔らかいシルエット。耳が半分出るぐらいの長さでサイドに丸みをもたせます。前髪は多めのフルバングで、毛先をややカール。
ミディアム
カーリーな前上りなゆったりボブ。長さは、横に広がりの出る長さならOK。前髪はフルバングで、毛先をカール。
ロング
段差(レイーヤー)は顔まわりを中心に、後ろはレイヤー少なめ。全体に、カーリーな感じに広がりをもたせる。前髪はフルバングで、毛先をカール。
夏の人が似合う髪型のキーワード
夏の人のキーワードは
「ロマンチック」
「フェミニン」
「エレガント」
「アカデミック」
「スマート」
「クール」
「クリア」
です。
これらの印象を、髪型に当てはめていくと
「縦長のシルエット」
「ゆるーく動きのある感じ」
「作り込まれていない、ラフな感じ」
です。
夏の人に似合う髪型のイメージ
夏の人に似合う髪型を、ショート、ミディアム、ロングに分けてイメージを絵にしてみました。
ショートスタイル
サイドは耳が隠れるぐらいの長さで、前下がりなイメージ。横の丸みは抑え気味で、後頭部に高さを出します。前髪は6:4のサイドパートで、斜めに流します。全体に毛先はカーリーではなく、くせ毛風のゆるいうねりがあるといい雰囲気に。前髪もカールにならないように注意。
ミディアム
ルーズなセンターパートのやや前下がりボブ。サイドの丸みが出過ぎないように、でもタイトになりすぎないように、段差(レイヤー)は少なめ。後頭部は丸みが高い位置に出るように、段差をつけます。毛先の質感は、直毛とクセ毛の中間のような質感。
ロング
表面の髪のみにレイヤーを入れたルーズなスタイル。下の方は、すぼみすぎず、でも重くならないように、毛量調整や、毛束感が出るようにカット。前髪は、絵のように、サイドパートでも、長めのセンターパートでもOK。とにかく、作り込みすぎない、ゆるい雰囲気が大事。横にも広がりが出ないように、縦長なイメージも壊さないように。
秋の人が似合う髪型のキーワード
秋の人のビッグキーワードは
「ゴージャス」
「ダイナミック」
「ワイルド」
「クラシック」
「セクシー」
「トラディショナル」
です。
これらの印象を、髪型に当てはめていくと
「横に広がったシルエット」
「くっきりした動き」
「重みや厚みを感じる」
「作り込まれた感じ」
です。
秋の人に似合う髪型のイメージ
秋の人に似合う髪型を、ショート、ミディアム、ロングに分けてイメージを絵にしてみました。
ショートスタイル
サイドは耳が隠れるぐらいの丸みのあるシルエット。前髪も眉が隠れるぐらいの長さでつくります。毛先がカールするより、根元が浮いてボリュームが出るような雰囲気が大事。
ミディアム
レイヤーの入った、ボブスタイル。顔まわりと表面いレイヤーを入れて、動きが出るように。裾は、華やかにカールしながら内巻きに。トップに高さが出るとよりゴージャスに。
ロング
シルエットが菱形になるように、全体にレイヤーをいれて、動きが出る質感に。顔まわりは後ろに流れるように華やかに動かします。全体にゆるいウェーブがかかっていると、雰囲気がより出ます。前髪は短くしすぎず、ふんわりと浮かせながら、目の高さで流れると目の強さとマッチしてかっこよさが一層増します。
冬の人が似合う髪型のキーワード
冬の人のキーワードは
「シック」
「ダンディー」
「モード」
「フォーマル」
「エキセントリック」
です。個性的という感じですね。
これらの印象を、髪型に当てはめていくと
「タイトなシルエット」
「直線的な感じ」
「作り込まれた、デザインを主張する感じ」
です。
冬の人に似合う髪型のイメージ
夏の人に似合う髪型を、ショート、ミディアム、ロングに分けてイメージを絵にしてみました。
ショートスタイル
耳が出る長さのタイトなシルエット。左右対象ではなく、片方がやや長い、アシンメトリー(非対称)なデザイン。前髪は眉上のやや短めで斜めライン。毛先は直線的なままにすると、よりシャープ、でも女性らしい雰囲気が出ます。
ミディアム
あご下の強い前下がりボブ。すそは、よりシャープにでも、軽くしすぎず、直線的なラインが残るとかっこいいです。前髪は、長めでもOK。短く作るときは、眉上からななめラインの前髪にすると、雰囲気がより引き立ちます。
ロング
段差の入っていないワンレングスなロング。顔まわりだけ段差をつけて表情を軽くするのもアリです。顔の長さの2倍以上の長さだとよりかっこいいです。前髪はなるべく短く作ると、すその長さが強調されて、クールさが増します。
パーソナルカラー診断方法
あなたを春夏秋冬の4つのカテゴリーに分類してくれるパーソナルカラー診断には、色々な方法があります。一番理想の方法は、ドレープという特殊な布をあなたの胸元に置いて、顔の印象などをチェックしながら分類していく方法です。この方法で行えば、ほぼ間違いなくあなたのカテゴリーがわかります。(当サロンでも有料(¥2000)(顧客のみ))にて実施しています。
もう一つ、セルフチェックできる方法があります。これは、自分で判断するものなので、なかなか正しくはチェックできないかもしれませんが、幾つかの方法を行い、総合的に判断してみてください。
3つの診断サイトをご紹介します
この3つのサイトで、セルフ診断していただき、共通する結果をもとに、あなたに似合う髪型の傾向と照らし合わせてみてください。
身体の部位としては、肌・髪・瞳(虹彩)・頬・唇の色が重要となります。この5つの部位がそれぞれどのような特徴を持っているか4タイプの中から選択し、最終的に出た5つの答えから、ウォーム/クール・ハード/ソフトの偏りを見ることで、シーズンカラーおよび、それに付随するパーソナルカラーを暫定します。