こんにちは、宮崎です。
「パーマがすぐ取れるから持ちを良くしたい」
「もっとボリュームが出るようにしっかりかけて』
「大きい立体感のあるウェーブにしたい」
「乾かすだけでもセットできるようにしたい」
という要望が多いのですが、ロッドを小さくしたり、ロッドは大きいまま薬剤を強くしたりなど、色々な調整をします。
しかし、その調整が少しバランスを崩すと、パサついたりしてしまうんです。
パーマ技術というのは、業界的にもまだ「コレ」っていう論理が確立されていません。
なので、課題がたくさんある技術です。
・傷ませない薬剤の使い方
・ウェーブの計算方法
・ウェーブの持ち、再現性
・時間短縮
などなど。
長年、しっくりくるアイデアを探していました。
そんな中、夜中にダラダラしていたら、ふと思いついたんです。
・薬剤を効かせること
・ロッドの形をつけること
この二つを分けてしまえば、、、、
このアイデアがいい感じになったのです!
日本人の髪は、パーマの薬剤にとても弱い質をしています。キューティクルが荒く、層が薄いからです。
薬剤が浸透しすぎると、キューティクルがめくれたり、シワシワになってガサガサしてしまいます。
なのに、太さがあったり、芯が強かったり、キューティクルが薄いせいで、ロッドの跡がつきにくい性質もあります。
そのため、ロッドの形をしっかりつけるためには、長い時間放置する必要もあります。
特に、エイジングが起きた髪や、カラーリングをしている髪は、なかなかロッドの跡がしっかりつきません。
かといって、長く放置すると、薬剤が効きすぎて髪が傷みます。薬剤を弱くすると、持ちが悪くなります。
実際、パーマ液は1〜5分で十分に効いています。しかし、ロッド跡は15分以上は必要です。
いろんな矛盾が付きまとっているんです。サロンワークでは時間の制約もありますしね。
薬剤とロッド跡を分けて考えるアイデアが、その矛盾を解きました。コロンブスの卵的です。
ロッド巻いて
↓
薬剤つけて
↓
1〜5分以内にお湯で流す
↓
跡が付くまで、温めたりしてじっくり放置
↓
固定する薬剤
というプロセスにしたら、大きいロッドでも綺麗なウェーブが出るし、パサつきも起きなくなりました。
時間も短縮されましたし、何よりも、パーマ施術が楽しい!!
ということで、RYUKOのパーマは進化しました。
もちろん完璧などないですから、課題は出てくると思います。
だけど、僕は信じています。課題を明確にすれば、必ず解決方法が出てくることを。
その繰り返しと信念で、常に技術開発が行われております。
ぜひ、パーマは傷みそうで怖いなって思われている方も、久しぶりにパーマを楽しんでみてはいかがでしょうか?
P.S.
課題を明確にするというのは、文章にしてみることです。問題解決のいろんなフレームワークが世の中にはありますが、まずは書き出すことが大切ですね。