こんにちは宮崎です。
先日のお客様とのトークで、
「着物を着る機会があって、近所の昔からある美容院で着付けとヘアセットしてもらったら、ものすごい勢いで逆毛(さかげ)を立てられ、髪がパサパサになっちゃった」
「しかも、レトロなデザインになってしまった」
そんなお話がありました。
たしかに、そのお客様の髪はいつもより荒れていました。
鯛の鱗をとるように逆毛を無理やり立てると、
キューティクルがめくれ上がってきます。
パーマ液とか、カラー剤で浮き上がったキューティクルは、酸性の液体をかけてあげれば戻ってくれます。
しかし、力をかけてめくれたキューティクルはなかなか戻ってくれません。
そのお客様にはプログレス用のコンディショナーとシャンプーを混ぜて大量に髪に塗布し、時間も合計すると1時間ぐらいは放置されていたと思います。
その結果、逆毛の毛羽立ちはおちつきました。
プログレス用のコンディショナー(ヘアタイムセス・コンディショナー)は、キューティクルと髪の髄質をプログレスして、ツヤとハリをだす働きがあります。
シャンプーは、髪の水分や髪の肉の部分をプログレスして、厚みやしなやかさをだす働きがあります。
両方混ぜて使うと、程よいバランスで髪がプログレスされるので、サロンではよく混ぜて使っています。
通常のシャンプーとコンディショナーは混ぜたらダメですよ。本来の効果がなくなりますから。
ですが、プログレス用のは、髪がよくなるための理論がちょっと違うので、混ぜても大丈夫です。
むしろ混ぜたほうが良い場合もありますから。
逆毛の話に戻りますが、
そもそも逆毛という技術は、キューティクルをめくるように強く髪をこすらなくてもできるものなんです。
もし、セットしてもらう時、逆毛が不安でしたら、
「逆毛はソフトにお願いします」
とオーダーしてみてください。