こんにちは、宮崎です。
この時代、ストレス社会なのか、環境の問題なのかわかりませんが、若い方でも白髪が気になる方が増えてきています。
写真のお客様も30代で白髪を気にするにはちょっと早いですが、白髪と黒髪の量が半々の状態です。なので、毎月のヘアカラーが欠かせません。
この方は、とてもカッコいい、クール、モードなイメージがお似合いの方でして、今月のヘアカラーは、春のデザインチェンジという事で、いつもより明るくすることと、透明感を出すことをテーマにカラーデザインを作ることにしました。
ヘアカラーの専門的なお話ですが、白髪を目立たなくするには、ブラウンの色素が欠かせません。ブラウンが入っていないと、白浮きしてしまい、かすれたような色合いになってしまいます。
しかし、ブラウンを入れると透明感が出なくなってしまい、重い質感のヘアカラーになります。
色彩学では、重い質感をダルトーン、ダークトーンともいいます。透明感のある質感をブライトトーンとかソフトトーンとも呼ばれます。
なので、白髪をカバーしながら透明感を出すカラーというのは、相反する難しい施術でもあるんです。
でも今は、薬剤やデザイン技術の発達によって可能になってきました。今回のカラーデザインは、写真をアップにしてよーく見てみると、縦に細かくピンストライプのようにハイライトが入っています。
実は、そのハイライト部分の縦筋はブリーチ剤でかなーり明るくしてるんです。髪全体の20%ぐらいブリーチしてる感じですね。
白髪部分は、ブラウンベースのカラーをしながらの同時施術で慌ただしいですけどね。
そして、一度明るくした上から、透明感が出るように調合した色素をかぶせて、最終的にはナチュラルにしているわけです。
色をかぶせる前を見ると、黄色いメッシュがたくさん入っていてびっくりされますが、そうすることで白髪染めでも、こんな綺麗で透明感ある髪色が楽しめるようになります。
本当は正面からのビフォーアフターの写真を見てもらいたいんですが、ヘアカラーって肌の色が全然違って見えるんですよね。ヘアスタイルも違って見える時もあります。
なので、ヘアデザインというのは形だけでなくて、色もとても大事なんです。そして、髪の素材的な美しさも大事です。
この三つが揃うと、すごく上質で品のあるヘアデザインになってくるのだと思います。
この写真を撮った時は、ヘアカラーとパーソナルプログレスの施術をしました。パーソナルプログレスも、ヘアカラーの色合いや艶が強調されて、色持ちが良くなるようにエッセンスを処方して施術してあります。
長さや形を変えなくても、ヘアカラーを変えるだけでもイメージチェンジはできます。なんとなく刺激が欲しい方は、是非チャレンジしてみて下さい!(宮崎は特にこういうカラーデザインの施術が大好きです)
最後に本音ですが、今回ご紹介したカラーデザインはちょっと手間がかかるので、時間と気持ちに余裕がないと出来ない時がありますから、その辺はご了承下さいね。