こんにちは、宮崎です。
テレビを見ていたらCMでこんなフレーズが流れてきました。
「綺麗と美しいは違うのか?」
どんな内容だったかは覚えてないんですが、その言葉だけが引っかかりました。
そして、娘もすかさず「どうちがうの?」って聞いてきたのです。
辞書で「綺麗」を調べると・・・
1 色・形などが華やかな美しさをもっているさま。「―な花」「―に着飾る」
2 姿・顔かたちが整っていて美しいさま。「―な脚」「―な女性」
3 声などが快く聞こえるさま。「―な発音」
4 よごれがなく清潔なさま。「手を―に洗う」「―な空気」「―な選挙」
5 男女間に肉体的な交渉がないさま。清純。「―な関係」
6 乱れたところがないさま。整然としているさま。「机の上を―に片づける」
次は、「美しい」を調べると・・・
1 色・形・音などの調和がとれていて快く感じられるさま。その心や態度の好ましく理想的であるさまにもいう。
㋐きれいだ。あでやかだ。うるわしい。「若く―・い女性」「琴の音が―・く響く」
㋑きちんとして感じがよい。「―・い町並み」「―・い文章」
㋒清らかでまじりけがない。好ましい。「―・い友情」
2 妻子など、肉親をいとしく思うさま。また、小さなものを可憐に思うさま。かわいい。いとしい。愛すべきである。
「妻子 (めこ) 見ればめぐし―・し」〈万・八〇〇〉
「なにもなにも、小さきものはみな―・し」〈枕・一五一〉
3 りっぱである。見事だ。
「かの木の道の匠 (たくみ) の造れる、―・しきうつは物も」〈徒然・二二〉
4 (連用形を副詞的に用いる)きれいさっぱりとしている。
こうやって調べてみると、なんとなくわかってきますね。
「綺麗」は見た目的・外見的・形容的な感じですね。
「美しい」は内面的・精神的・本質的な感じがしますね。
で、娘にとっさに答えた時は辞書で調べる前だったんですが、意外と辞書の意味合いにそったものだったので自分でも「俺わかってるなー」って自画自賛でした。
娘に話した内容は・・・
女の人ってお化粧するでしょ。お化粧して若く見えたり可愛くするのが綺麗っていうの。で、お化粧をとってもお肌がツヤツヤしてるのを美しいって言うの。
お肌がガサガサしてるのに、お化粧でツヤツヤにしてるのは綺麗っていうけど、美しいって言わないんだよ。
髪も一緒でね、クリームとかオイルとか塗ってツヤツヤにしてるのは綺麗っていうけど、シャンプーして乾かしただけでもツヤツヤな髪は美しいっていうの。
子供の髪も肌も綺麗じゃなくて美しいんだよ。
あとね、頑張ったり、勉強したり、感謝したり、助けてあげたりするのも美しいって言うんだよ。
ってお話ししました。
そして・・・
お父さんの美容室はね・・・
「お父さんのお店はね、綺麗じゃなくて美しいを作ってるんだよ」
って話しました。
私のサロンは本質美をテーマにしています。本質美とはさっきの説明でいう「美しい」ということです。その美しいの作り方も、その人のもともと持っている力や仕組みを使って美しい髪を実現するので、本物な美髪・若髪です。
髪に化学的な物質を吸収させて美しく見せる方法もあります。これを形式美って言っているんですが、本質美と形式美の差は、正直言葉では表現しにくいです。体験してわかるレベルです。
髪の悩みを解決する意味では、どちらでもいいと思いますが、長い目で見ていくと、本質美の方が生涯をとおして若い髪でいられるように確信しています。
15年前は早すぎた
私が本質美をテーマにしだしたのは15年ぐらい前でしたが、その当時はお客様にお話ししてもチンプンカンプンな感じでした。私も今のように本質美に確信を持てていたわけではなかったので仕方がないですが、15年たった今、本質美の感覚がメディアにも浸透してきているのを実感しました。
とっても嬉しいことです。もっと仕事しやすくなるし、楽しくなります。美容師さんでも本質美の話ができる人がまだ全国的にも少ないんです。もっともっと美容師さんがこの時代の変化に気づいて、本質美が日本に広がるといいなーって思います。