髪の傷みや、パサつき、ツヤがない、うねるなどが気になって、ヘアケアをしようと思った時、洗い流さないトリートメントはとても簡単で便利なヘアケアアイテムです。でも、いろんな種類があって、自分にはどれが合うのか迷ってしまう経験はないですか?
ヘアオイルvsヘアクリーム
よくサロンでの仕事中にお客様から、こんな筆問をいただきます。「洗い流さないトリートメントでヘアケアする時、クリームがいいの?オイルがいいの?」って。
そんな時、僕は、すぐに「オイルです」って答えます。その理由には、個人差や、製品による差などの細かい部分というよりも、髪の性質や構造を考えれば、オイルの方が断然良いのです。
理由1:髪はそもそも水をはじく性質
健康な髪は、水を弾きます。水を弾いている時が一番髪が安定している状態なんです。そして、髪が傷むにつれて、水のはじき具合が弱くなり、ものすごく傷むと、髪が水を吸ってしまってなかなか乾かないようになります。
この性質から考えると、傷んだ髪には、水をはじく性質の成分を補給する必要が有ります。クリームは水を吸う性質、オイルは水をはじく性質なので、オイルが効果的というわけです。
理由2:キューティクルや髪の繊維をまとめているのは油
人間の体には、油が欠かせないことがよく言われるようになりました。細胞と細胞の間の膜は油でできているとか、関節の間にも油があるとか、、、
髪も同じです。
キューティクルは5〜8層ほどウロコ状に重なって並んでいるのですが、それをくっつけているのが「CMC」という油なのです。また、髪の中は繊維状なのですが、その繊維を束ねているのも、「CMC」という油なのです。
傷むと、このCMCから溶け出て、髪に硬さを感じるようになります。潤滑油を失った感じです。そして、どんどんもろくなるというイメージを持ってもらうとわかりやすいかと思います。
なので、傷んだ髪にはまずCMCのかわりとなる物を補給しないといけません。CMCは油のようなものなので オイルの方が良いというわけです。
理由3:湿度から守ってくれる
理由1でもお伝えしたように、髪は水をはじこうとします。そのかわり、湿度が上がると、髪は不安定になってしまいます。クリームを塗ると、クリーム自体が水を吸ってしまい、余計に不安定になります。オイルは、水をはじいてくれるので、髪を安定に保てることが出来ます。
理由4:天然素材が多い
クリームはほぼ化学薬品の組み合わせでできていますが、オイルは、基本が植物や動物からの天然素材から抽出した物です。特に植物からの抽出物は、化学処理を多くする必要がないので、安全性や、心理的にも安心感があります。
オイルの選び方
ヘアオイルといっても、いろんな種類がありますから、迷ってしまいますよね。とても複雑な世界なのですが、ざっくりと分類すると
オイルには、
・乾くオイルor乾かないオイル
・髪の内部に入るオイルor入らないオイル
などの種類・分類があります。
ヘアケアに一番適してるのが、髪の内部まで浸透して、軽めで、乾くオイルがベストだと考えています。しかも、1種類のオイルではなく、あらゆるオイルをブレンドしてある、それぞれのオイルのいいとこ取り状態にしてある物がいいと思います。
特におすすめがこのオイルです↓
僕のサロンでも、好評をいただいており、使用して以来髪の調子が良くなる方あ多いです。オイルの重みなどで、髪の傷みを封じ込めるのではなく、オイルの成分が髪に足りない部分を補給して、髪をしなやかに、さらに強くしてくれるオイルです。
成分は、
エゴマオイル(乾くオイル)
サトウキビスクワラン(内部に浸透するオイル)
他、12種類の野菜から抽出されたオイル(内部を補強)
ぜひ一度お試しください。